あらすじ

伯爵家に嫁いで十年。私は夫を愛し、屋敷の帳簿も領地経営も外交書簡も、ひとりで管理してきた。 結婚十周年の朝、夫の書斎の抽斗に、余分な鍵が一本あった。二重底から見つけた日誌に、こう書かれていた。「計算のできる妻を娶れば、愛人のもとへ自由に通える。合理的だ」 愛人宛の簿冊と家計簿を照合すると、偽装計上は十年で三千二百万リブラ。私は家計簿の最後に書き加えた。『本日をもって、妻の業務、引き継ぎ拒否』と。 異世界 ハッピーエンド ざまぁ 女主人公 貴族 離縁 三十路 書斎の鍵を机に置き、私は実家に戻った。兄から一通の封書を渡される——差出人は、五年前に一度だけ仕事で接した、冷徹と名高いローゼンベルク公爵だった。 誰かが、私の名前を、別のところで、呼んでいたのだ。

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小説を読もう2026/04/20
  • 現在の作品夫の書斎で見つけた帳簿を、王室監査局に届けてよろしいでしょうか?