あらすじ

舞踏会の夜、公爵令嬢ルシア・レグ・ヴァルディーアは婚約破棄を告げられた。 第二王子の隣には、新たな婚約者であるレスティーア侯爵家の令嬢。宮廷中の嘲笑を浴びるルシアだが、その胸にあるのは怒りでも悲しみでもなく——解放感だった。 この王国では、貴族の政治的争いは盤上遊戯によって決着する。盤面は打ち手の魔力に呼応して光を放ち、勝敗はそのまま領地と権力を書き換える。 ルシアは幼い頃から盤上遊戯の天才だった。だが大貴族の令嬢がその才を見せれば、駒として利用される。父の命令で、彼女はずっと光を封じてきた。 ――婚約破棄の今、もう隠す理由はない。 ヴァルディーア家の窮地を救うため、ルシアは盤の前に座る。手袋を外し、素手の指先を光らせて——まだ一手も打っていないのに、盤面が鮮やかに染まり始める。 「——ようやく、本気で打てますわね」 封じられた才能が解放された瞬間、王国の政治が動き出す。

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カクヨム
カクヨム2026/04/20
  • 現在の作品盤上令嬢綺譚 ~婚約破棄されましたので、盤上にて王国の政治を頂戴いたします 〜