あらすじ

北方に位置する魔法王国――そこでは、すべての子供が十歳になると「聖霊審判」を受け、自らを守護する精霊の加護を授かる。 双子の兄・エイリクは、十年に一度しか現れない“光の精霊”に選ばれた。 その瞬間、彼は王国中から祝福され、未来の英雄として魔法団からの勧誘を受ける。 だが―― 弟ノクスには、何も現れなかった。 加護なき者。魔力を持たぬ落ちこぼれ。 嘲笑と蔑みの中で、ノクスはただ一人、頭の奥で響く“声”を聞く。 『――主は黒の精霊に選ばれし者』 それは百年に一度現れるという、“禁忌の力”。 歴史の裏で忌み嫌われてきた、世界の理を侵す存在の証だった。 やがて迎える、年に一度の魔法団対抗戦。 未来ある若き魔法使いたちが集うその舞台で、突如として異変が起きる。 魔法団が、次々と壊滅していく――。 背後で暗躍していたのは、王国の裏に潜む謎の組織。 その真の目的はただ一つ、“双子の確保”。 逃げ場を失い、追い詰められたその時。 初めて、二人は“共に”魔法を放つ。 光と闇。相反するはずの力が交わる時、 この世界には存在しないはずの“新たな魔法”が生まれる。 それは祝福か、それとも破滅か。 世界に選ばれた兄と、世界に拒まれた弟。 二人の運命が交差する時、王国の均衡は崩れ始める――。 これは、世界の理を壊す双子の、始まりの物語。

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カクヨム
カクヨム2026/04/20
  • 現在の作品世界の理を壊す双子 ―光と黒の叙事詩―