あらすじ
「ゼノン・フォン・バルバトス! 貴様の悪政も、ここまでだ!」
最悪の悪役貴族として処刑される間際、俺は前世の記憶を取り戻した。
ここがクソゲーの世界で、俺が三ヶ月後に民衆の反乱で死ぬ「使い捨ての中ボス」だということを。
「……待て。あと三ヶ月でギロチン確定かよ!?」
逃げる金もない、人望もない、あるのは忌み嫌われる【暗黒魔法】だけ。
せめて処刑を回避しようと、俺は「暗黒魔法」を生き残るための便利ツールとして使い始める。
・『死滅魔法』で邪魔な魔樹を分解 → なぜか土地が超肥沃な黒土に!
・『腐食魔法』で古い屋敷のガレキを撤去 → 一瞬で街が再開発される!
・『呪詛魔法』で悪い病を相殺 → 「奇跡の治療」として聖女が号泣!
何故だろうか? 俺はただ、生き残るために掃除や整地をしていただけなのに、俺を殺そうとしていたメイドや聖騎士たちが、次々に勘違いし始めて……?
「ゼノン様は、あえて泥を被り、私たちを影から救ってくださっていたのですね……!」
いや、今のただのゴミ掃除なんだけど!?
これは、自分の死を回避したいだけの最凶魔法使いが、無自覚に世界を救い、気づけば『至高の聖者』として崇められてしまう成り上がりファンタジー。