あらすじ
【戦闘力ゼロの天才戦術家 × バグスキルを力技でねじ伏せる最強ポンコツ姫騎士】
辺境の補給基地へ左遷された青年リード・アルクライト。
彼が覚醒させた固有スキル『アドミニストレータ(管理者権限)』は、スキルの条件式も戦局の推移もすべて「見える」能力。
――ただし、致命的なまでに自身の戦闘力はゼロのままだった。
そんな彼が出会ったのは、「縮地スキル」のバグで明後日の方向に瞬間移動して迷子になり、泣いている少女。
彼女こそ、王国第三王女にして大陸最強的騎士、エルフィーネ・フォン・アルバークだった。
彼女の持つスキルは神域。だが同時に、なぜか全てが「最悪のバグ」を抱えている。
「【インベントリ】から大剣を出すはずが、なぜか鉄鍋が出てしまいます!」
「【必中】のはずが一発も当たりません! でも一秒間に百回振ればいつか当たります!」
なんと彼女は、致命的なバグの連続を「異常なフィジカルと脳筋努力」で強引にねじ伏せて、最強を名乗っていたのだ。
成り行きで「専属参謀」となったリードは、彼女のバグの規則性を逆手に取るトンデモ戦術(デバッグ)を立案する。
「いいか、鉄鍋は敵に投げるな。天井にぶつけて崩落させろ。それが最短の最適解だ」
バグを計算して彼女を導くリード。圧倒的武力でバグごと敵を粉砕するエルフィーネ。
バディを組んだ二人は、最悪の不条理をカタルシスへと書き換えていく。
だが、バグの脅威は戦場だけではなかった。
【結婚プロトコル】の暴走による強制全裸に、理性を焼き切る【完全感覚共有】。
「待て、バグで全裸ってどんな『壊れスキル』だよ! 壊れすぎにも程があるだろ!!」
これは、二人の欠落が完璧に噛み合って「真の最強」へとインフレしていく、過労死寸前のデバッグ戦術記。