あらすじ
一日
北の街は、まだ冬の気配が残る。
そんな春が街に追いつく前の季節に、春を追いかけ旅をする少女、紬はその北の街につく。
紬はある能力を持っている。
桜の蕾に触れると、その花がいつ咲くのか、どんな人に見られるのかが、ほんの少しだけ見える能力であった。
すぐそばのベンチに座っていた少年は、引っ越した少年と約束があったようで――
二日
また先に進んだ北の街。
ここにも約束を抱えた青年がいた。
その青年は、その約束をずっと信じ、一年を待ちわびていた。
約束の日、桜の下で待っていた青年の前に、約束の時間になっても恋人は現れず――