あらすじ
"優しさしか持たない魔女と、暴力しか知らない少年。
危うい二人の、逃げて、生きる旅。"
魔女の血を引く少女、アネモネ。
自然に寄り添い、傷を癒し、小さな命と語らう――そんな“優しい魔法”しか持たない彼女は、しかしその力ゆえに追われる身だった。
既得権益にとって都合の悪い存在。
それが、この世界における“魔女”の正体である。
雨の夜、追い詰められた彼女を救ったのは、一本のバールを振るう少年――ライゾー。
スラムで生き延び、“鬼の子”と呼ばれる彼は、命を奪うことにも躊躇のない危うさを抱えていた。
世間知らずで無防備な少女と、死に場所を探すように生きる少年。
交わるはずのなかった二人は、やがて共に旅をすることになる。
これは――
危うさを抱えた二人が、少しずつ「生きること」を覚えていく物語。