あらすじ
王都の平穏を裏側で支える「特命掃室」。
そこには、水晶板に映し出される現代の猛毒——悪意を機械的に排除し続ける一人の女性がいた。
身長139センチ、カレン。
彼女は驚異的な論理的思考を持つが、社会性も感情も持ち合わせていない。
凄惨なそれを前にしても、彼女が口にするのは「不一致」という事実と「焼きそばパン」への要求のみ。
徹底した「高機能・非共感型」の特務執行官。
そんな彼女の唯一の「ノイズ」は、かつて共に世界の汚れをフィルタリングし続け、悪意に当てられて壊れてしまった元・親友の存在。
「感情は事実を曇らせる毒」。
そう断じるカレンと、彼女の口元についた青いクリームを拭う凡人・メテウス。
二人は、もはや人間が直視できないほどに歪んだ「真実」を追い、情報の地平線へと足を踏み入れる。
「感情を捨てた者」と「感情を見すぎて壊れた者」。
最後に残るのは、正しい「0」か、それとも壊れた「1」か。