あらすじ
陸上部で万年補欠の僕は、自分の才能に絶望し、退部届を出すつもりだった。
でも、放課後の理科室の裏で、僕は見てはいけないものを見てしまう。
そこにいたのは、誰もが憧れる絶対的エース・星奈凛(ほしな りん)。
彼は、医者から「もう元通りには走れない」と告げられた絶望を抱え、一人で泣き崩れていた。
「見たなら、今すぐ忘れろ。……これは、俺の『終わり』なんだ」
秘密を知ってしまった僕は、彼から一つの願いを託されることになる。
それは、もうすぐ学校を去る彼に代わって、リレーのバトンを繋ぐことだった。
走れなくなった天才と、走り方を忘れた補欠。
二人だけの、秘密のバトンパスが今、始まる。