あらすじ

7月21日。 それは、子供たちが始まったばかりの夏休みに心を踊らせ、蝉がうるさく鳴き続け、強烈な日光が身とアスファルトをじりじりと焼くような、そういう日。 そんな日に、ぼくは階段から落ちた。 普段ならただのドジで終わらせられるような、たったそれだけのことだった。 それだけのことだったはずなのに。 ぼくは知らない場所で目を覚ました。 見知らぬ機械だらけの部屋に、見知らぬ人たち。そして部屋の窓から見えるのは、さっきまでぼくが居たはずの青い地球。 ここがどこか分からないまま職員らしい人に説明を受ける。 どうやらここは宇宙に浮かぶ巨大な人工衛星の中らしい。 しかも、ここでの今日の日付は2043年7月21日。 元々ぼくがいた2025年のきっかり18年先の未来だ。 いきなりそんなことを言われてもって感じだが、ただひとつ分かることがあるとすれば─── ぼくの平穏な夏休みは失われたも同然、ということだけだった。

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カクヨム2026/04/19
  • 現在の作品ナカノナオキの臨界点