あらすじ

西暦2100年。人類は18歳で身体成長が止まり、左腕のデバイスに表示される「残り寿命」を通貨として売買する残酷な社会となっていた。富める者は他人の時間を吸い上げて永遠の若さを享受し、貧しき者は日々のパンのために命を削り、使い捨てられる格差社会。 広島のドヤ街で死を待つ青年・小松原拳士は、元名選手の熊沢に才能を見出され、命を賭して戦う「からくりボクシング」のリングに上がる。重厚な「寿命駆動型アーマー」に守られたエリートたちに対し、拳士はあえて防具を捨てた「ほぼ生身」のスタイルで挑む。武器は、相手が攻撃に費やした膨大なエネルギーをそのまま叩き返す「クロスカウンター」と、極限状態で目覚める野性の勘だ。 傲慢な浪費家・霧崎レンや、吸命の虎・ブンシリとの死闘を経て、拳士は伝説のボクサー・竹原と出会う。竹原が主催する非合法の「ファイト・クラブ」で、数字上の計算ではない剥き出しの暴力に晒された拳士は、ただ生き延びるためではなく、自分自身の「一秒」を燃やし尽くす真のボクシングに目覚めていく。 からくりスポーツシリーズ第9弾

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/04/19
  • 現在の作品『寿命の拳(からくり・ボクシング)』