あらすじ
聖女様の愛は、経典より重い。
行商見習いのユーリュは、旱魃の街道で雨宿りに立ち寄った古い神殿で、最後の聖女エリサと出会う。
ただそれだけのはずだった。
腕にあった虹色の痣――子供の頃に患った風土病の痕を見た瞬間、聖女は跪いて微笑んだ。
「お待ちしておりました、救世主様」
否定は「救世主は自らを凡人と名乗る」で返される。逃げようとすれば扉の前で祈られる。笑顔は、崩れない。
ただし――ユーリュの前でだけは別だった。
※「カクヨム」にて、「聖女様、それ予言じゃなくて俺の持病です」というタイトルで重複投稿しています。