あらすじ
「2045年、世界は台湾を失った。そして2063年、彼女は独り、禁忌の地へと足を踏み入れる」
18年もの間、隔離され続けてきた島――台湾は今や、解き明かせぬ謎と化していた。
それが神の奇跡なのか、あるいは逃れられぬ災厄なのかを知る者はいない。
旧時代の遺物である人格システム『イヴ』。彼女を脳内に宿した少女・シォユェ(筱玥)が、台湾を隔離した死寂の障壁(バリア)を越えたとき、二人が目にしたのは狂気に満ちた新世界だった。
そこには法治など存在しない。あるのは「超能力」によって定められた絶対的な序列のみ。
イヴが持つ時代遅れのデータと、あらゆる超人的な「異能」が衝突する。シォユェは策略と戦火の渦中で生き残らなければならない。
彼女は隔離を解く「鍵」となるのか、それとも終末を再燃させる最後の「火種」となるのか――。