あらすじ

火曜日が開いている。三ミリだけ。 散逸研究会の装置が1を示すとき、園部先輩のペンは机から三ミリ浮く。 先週の議事録は私の字で、来週の議事録は宮本千紗の家に届く。 そこには会ったことのない椎名つむぎの名前が書かれている。 椎名つむぎは二年五組で、鎖骨の窪みが三ミリの深さ。 蒔田こよりの手は、会う前からその寸法を知っている。 三ミリは人の距離ではなく、曜日の距離。 物理が怠ける教室で、二人の身体が少しずつ重なっていく冬の記録。

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カクヨム
カクヨム2026/04/18
  • 現在の作品散逸研究会