あらすじ

かつて世界を二分した魔王と勇者の戦いは、百五十年の時を経て、国民の税金で維持される**「伝統行事(エンターテインメント)」**へと形骸化していた。 勇者ギルドの広報課主任、**環結弦(たまき ゆづる)**の仕事は、年に一度の『魔王勇者決戦』を盛り上げること。 魔王庁の代表執行役、イヴ・ルミナリス・ヴォルガドの仕事は、勇者に負ける「最高のヒール」を演じること。 聖剣の出力は安全基準の30パーセント以下。 魔法のエフェクトは4K放送映えを最優先。 決戦後の打ち合わせは、二人きりのコンビニスイーツ反省会(という名の秘密のデート)。 すべては平和な共生社会を守るための「ビジネス」であり、二人の関係は「完璧な共犯者」のはずだった。 しかし、記念すべき第百回記念大会を前に、世論と二人の感情がバグり始める。 「勇者引退説」や「魔王封印計画」が囁かれる中、結弦はある決意を固める。 「——次の決戦、台本は捨てましょう」 コンプライアンスも、火薬の予算も、平和の維持も知ったことか。 世界が熱狂する嘘っぱちの舞台の上で、二人は初めて「本気(ガチ)」の刃を交える。 これは、プロ意識が高すぎる社畜勇者と、乙女な魔王様が、形骸化した世界をぶっ壊して「本当の恋」を始めるまでの100日間の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/04/18
  • 現在の作品魔王と勇者の最終決戦(予定)は、ただの接待プロレスでした。~100回目の記念放送、台本を捨ててガチで告白しようと思う~