あらすじ

『女神の刻印は裏切りを許さない』

白い誓いは
花ではなく
鎖として結ばれた

触れぬ約束
生まれぬ未来
名だけの夫婦
神の御前で

誰もがそれを
“都合”と呼んだ

沈黙する女神を
無力だと笑いながら

けれど

祈りは消えていなかった
ただ 記録されていただけだ

指先の震えも
飲み込んだ言葉も
夜ごと砕けた心も

すべて
見られていた

やがて朝が来る

祝福ではなく
刻印として

肌に浮かぶ黒
触れれば裂ける痛み

それは呪いではない
赦されなかった約束のかたち

「愛しただけだ」と言うなら
なぜ神の名を借りたのか

「国のためだ」と言うなら
なぜ誓いを踏みにじったのか

答えはすでに
刻まれている

消えぬ痛みとして

白い契りは
終わらない

破った者を縛り続ける

静かに
確実に

そして最後に残るのは

涙でも
叫びでもなく

ただ一つの真実

——女神は、忘れない

そして

裏切りは、許されない

連載情報

ウェブ小説

配信言語
アルファポリス
アルファポリス2026/04/18
  • 現在の作品『女神の刻印は裏切りを許さない』