あらすじ

深夜零時を過ぎた上野公園に、 一年に一度だけ現れるという屋台がある。 その名も「夜泣きソバ」。 匂いに誘われるように集まる行列は、 時代も年齢も装いも、どこかちぐはぐだ。 まるで異なる世界から引き寄せられた者たちが、 同じ一点を見つめて静かに並んでいる。 主人公・小野寺進(二十二歳)は、 その一杯を口にした瞬間に悟る。 ──これは味ではない。 魂に直接流し込まれる“記憶”だ。 一度食べれば、他の食べ物はすべて無意味になる。 一年後、再び行列に並んだ彼は、 自分の顔が少しずつ“誰でもない何か”に変わっていくのを知る。

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カクヨム
カクヨム2026/04/17
  • 現在の作品夜泣きソバ