あらすじ
幼稚園の砂場で見つけたおまじない、小学校の通学路で助けてくれた手の温もり、そして高校の修学旅行で交わした初めての告白。
こと、史人、祐介、あさみの四人は、いつも一緒だった。
大学四年生の昼下がり。強くなってきた日差しの中で、いつものように学食のパンを広げながら、私たちは「あの頃」を懐かしむ。魔法は見つからなかったけれど、自分たちの足で歩いてきた、誇らしくて愛おしい日々。
けれど、卒業という大きな節目が、すぐそこまで迫っていた。
この時の私たちは、まだ思ってもいなかった。
将来を見据え、自らを律する道を選んだ史人と、三ヶ月に一度、季節が変わる頃にしか会えない五年にわたる遠距離恋愛が待っているなんて。
これは、本編『ぶつかってきたのは?』へと繋がっていく、恋と友情の原点を描いた始まりの物語。