あらすじ
「ヘンドリック……お前のためを思っての苦渋の決断なんだ。深層はレベル1のお前には危険すぎる。……涙を呑んで、お前を外すよッ!」
大火力・高燃費の『レベル10』スキルこそが至高とされる世界。
トップランカーパーティー『神創の覇星』で、すべての裏方作業を担っていた便利屋のおっさん・ヘンドリック(35歳)は、ギルドの酒場で傲慢なリーダーから実質的なクビ(追放)を言い渡される。
外聞を気にする彼らは周囲に「仲間想い」を偽装して嘘泣きしていたが、本音は見た目が地味なレベル1のヘンドリックを厄介払いしたいだけだという事はバレバレだった。
しかし彼らは知らなかった。自分たちがダンジョンの深層で「ノーダメージ」で戦い、「極上の飯と温かい風呂と水洗トイレ」を享受できていたのは、すべてヘンドリックの【レベル1の複合魔法(インフラハック)】のおかげだったということを。
「やっとあのワガママな連中の介護から解放された。俺は裏の採掘でもう一生分の金を持ってるし、今日から最高のスローライフだ!」
実はギルドの真のトップランカーたちの半数を育て上げた「伝説の裏方」でもあったヘンドリック。彼は未練ゼロであっさり去り、ひょんなことから「中途半端」と嘲笑されていたレベル5の訳あり美女3人(エルフ、女騎士、獣人)と出会う。
男嫌いだった彼女たちだが、ヘンドリックの「下心ゼロの完璧な裏方サポート」と「ダンジョン内とは思えない極上インフラ(食事・風呂・ベッド)」で瞬く間に骨抜き(完全依存)にされてしまう!
「このシチュー美味しすぎます!」
「私の無防備な姿を見て、なんで毛布なんて被せるの……?(ドキドキ)」
圧倒的な生活力と包容力で、美女たちを無自覚に沼らせていくヘンドリック。
一方その頃、ヘンドリックを追い出した元パーティーは地獄を見ていた。
新しく加入した若き才能(レベル10持ち)をただの盾として酷使し、索敵もできず魔物に怯え、さらには【トイレがない】という絶望的な野営を強いられ、瞬く間に崩壊していく。
「こんなクソパーティー辞めてやる! 漏らすしかねえじゃねえか!」
ブチギレた若き才能は即日パーティーを脱退し、ヘンドリックの元へ土下座で弟子入り志願にやってきて――!?
これは、無能と蔑まれた最強の裏方おっさんが、アホな元仲間を見限って、美女や有能な弟子たちと極上のスローライフを送る痛快ファンタジー!