あらすじ
現在のパールの一日は赤ん坊に振り回されて終わる。
今し方も、わが子にその日の最後になるであろう授乳を終えて夫婦の寝室に戻ってきたところだった。
この後翌朝までは夫婦の時間だ。
寝台でパールを待つ間、一平は仕事とも言える考え事をしている。
寛ぎの時間であるのに心から休めぬ境遇にある夫の立場にパールは思いを馳せる。
一平が、余人とは比べ物にならないくらい努力と修練を繰り返しているのは、全て自分が王女に生まれたからなのだと、申し訳なく思う。
だが一平はそんなことを気にしたことはない。
一平の思いとは…。