あらすじ
霧の夜、人は“何か”に操られる。
山あいの宿場町で、侍・蒼真は奇妙な出来事に遭遇する。目の光を失った人々。そして、その身体からどこかへと伸びる見えない“糸”。
蒼真は刃でそれを断ち切るが――その瞬間、流れ込んできたのは、他人の記憶と後悔だった。
「守れなかった」
消えない感情を背負いながら、蒼真は気づく。これはただの怪異ではない。
やがてその異変は、最も大切な存在へと及ぶ。
妹・紬。
彼女は、何かを知っていた。そして――何かに“繋がっていた”。
忍び寄る影。一瞬の遅れ。届かなかった手。
守れなかったその瞬間から、蒼真の旅は始まる。
これは、失われたものを追い、繋がりを断ち、そして紡ぐ物語。