あらすじ

「ボクのことなんて、どうでもいいんだ」 そう言って、ハイライトの消えた目で壁ドンしてくるのはやめろ。 面倒になった俺は、こいつの口をキスで塞いだ。黙らせるためだった。それだけのはずだった。 ——それが、全部の間違いだった。 クラスメイトのツバメ獣人、イロハ。 ショートカットの黒髪に涼しげな目元。背中の黒い翼に、燕尾服のような長い尻尾。 男子からは「かっこいい」、女子からは「王子様」と呼ばれるクラスの人気者。 ——そういうことに、学校ではなっている。 裏では、俺にだけ独占欲をむき出しにしてくる面倒くさい女だ。 休み時間は必ず一緒。昼は必ず一緒。帰りは絶対に一緒。できなければハイライトの消えた目で壁ドンしてきて、「どうしてボク以外と楽しそうにしてたの」とネチネチ詰めてくる。女子だけじゃない。男子相手でも嫉妬してくる。男友達枠も嫉妬の対象らしい。 そんなイロハの嫉妬攻撃を黙らせるため、俺はある日、キスをした。 効果はあった。効きすぎた。 次の日から、イロハは——驚くほど大人しくなった。 これで平和が戻った、と思った。数日後、クラスの男友達にこう言われるまでは。 「やっと付き合ったんだな、お前ら。婚約したって、あいつみんなに言ってたぞ」 ——は? 慌てて問い詰めに行こうとしたが、イロハはどこにもいない。 L○NEを送れば、すぐに返ってきた。 『話したいことがあるなら、ボクの家に来てよ』 『今日は、誰もいないからさ💞』 鍵は、開いていた。 イロハの部屋のドアを開けて、その光景に俺は絶句した。 「見ちゃったのなら——もう、帰さないよ💞」

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カクヨム
カクヨム2026/04/17
  • 現在の作品独占欲つよつよヤンデレボクっ娘ツバメ獣人ちゃんの束縛がウザいのでキスで黙らせていたら、ヤンデレが覚醒して強制的に婚約者にされてしまう話【俺にだけ愛が重すぎる獣人娘ちゃんとラブコメする短編シリーズ㉙】