あらすじ

大正十四年。帝都・銀座。 元大蔵省の調査員・鷺沢清一郎は、数字の嘘を暴いて食っていた。 報酬は「嘘がなければ発生しなかった損害額の一割」。 端数まで計算する。丸い数字は嘘をつくから。 ある春の日、速記士・朝比奈柚が転がり込んでくる。 帝都一の耳を持ちながら「女性だから」と行き場をなくした二十二歳。 開口一番—— 「言葉の嘘を記録できる人間が、あなたには必要なはずです」 数字を読む男と、言葉を残す女。 二人が小さな依頼を解き続けるうち、 震災の灰の下に埋められた一枚の手形が、静かに顔を上げ始める。 それはやがて、帝都ごと揺るがす密約へと繋がっていく。 記録することは、抵抗することだ。 浪漫を失った男と、諦め方を知らない女が、帝都の嘘を暴く大正浪漫ミステリー。

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小説を読もう2026/04/17
  • 現在の作品大正浪漫速記帖 〜帝都の嘘と数字〜