あらすじ
貧民街の片隅にある、小さな店。
そこに掲げられているのは、「テンプス」の認定証。
——時間を扱う者。
弟子としてその店を訪れた少女アヌは、かつて“大陸最強”と呼ばれた魔術師イナンナと、その隣に立つ剣士ジットに出会う。
彼らは「時間」を進め、時には巻き戻す。
だがそれは、決して奇跡ではない。
時間を戻すほど、代償は重くなる。
そしてその代償は、必ず“誰か”が支払うことになる。
救えなかった命。
奪われる時間。
歪んでいく人間たち——“成れの果て”。
やがてアヌは知る。
テンプスとは、人を救う存在ではない。
それでも。
「それでも、私は——」
これは、時間に触れてしまった少女が、
その残酷さと向き合いながら進む物語。