あらすじ

19世紀末パリ。 女性だけで作る新聞『ラ・フロンド』を創刊したマルグリット・デュランは、女が公の場で真剣に扱われるためには、華やかさや女性らしさを抑え、自分を削らなければならないと信じていた。 だが、異国から来たひとりの老女との出会いが、その思い込みを静かに揺らしはじめる。 その女は、思想を語るのではない。理屈を教えるのでもない。 ただ、「どう立つのか」を問いかける。 新聞を作ること。女たちの言葉を世に出すこと。 偏見と冷笑のただ中で、女であることを消さずに、公の場に立つこと。 仕事、視線、装い、声、紙面。あらゆるものが絡み合うなかで、デュランは少しずつ、自分の輪郭を取り戻していく。 これは、後に『近代、最も華やかなフェミニスト』として知られる女性が、近代パリで自らの立ち方を引き受けていく物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/04/17
  • 現在の作品マルグリット・デュランと『ラ・フロンド』