あらすじ
深夜のファミレス。
ギタリストのタクは、偶然隣に座った男・リョウに「彼女を探すのを手伝ってほしい」と声をかけられる。
一度は断るものの、再び現れたリョウの言葉に動かされ、ふたりは夜の街へ出る。
同じ夜、リョウの恋人・ベッキーは、理由をうまく言葉にできないまま家を出ていた。
「嫌いになったわけではないのに、一緒にいられない」——その感覚を抱えたまま、彼女はあてもなく夜を歩く。
時間の感覚が曖昧になる街の中で、三人の視点はすれ違いながら重なっていく。
やがて辿り着いた静かな公園で、炎を見つめるベッキーと、それぞれの想いが向き合うことになる。
音と言葉、距離と沈黙。
同じ場所にいながら、少しずつずれていく心の輪郭を描いた、ひと晩の物語。