あらすじ
伯爵令嬢オクタヴィア・ヴァルディエは、浪費癖で名高い第一王子フィリクスの“財布役”として婚約させられた。
放蕩王子の無駄遣いを止めるため王宮に入った彼女だったが、深夜の地下金庫で知る。――破産寸前なのは王子ではなく、この王国そのものだと。
しかもフィリクスが廃港、劇場、製粉所、運送商会を買い漁っていた理由は、ただ一つ。国が滅んだ後も人を生かすための“明日”を買うためだった。
数字で嘘を暴く令嬢と、滅びの先まで見て動く放蕩王子。二人が手を組んだ時、王家と財務卿が隠してきた粉飾は暴かれ、破綻国家の再建戦が始まる。
これは、終わる国の最後に明日を買い続けた王子と、その国庫を握った婚約者が、国も恋も立て直す物語。