あらすじ
勇者パーティーの勤怠記録を見て、私は絶句した。
直近四ヶ月の稼働日数、百二十日。ゼロ、ではない。百二十日ぶっ通しで、休みがゼロだ。
前世、社会保険労務士。独立開業二十年。享年五十八歳——死因は過労死。
他人を休ませる仕事をしながら、自分は休まなかった。
その私が、今度はチートで二十三時間働き続ける勇者の労務管理を、転生神から任されたらしい。
「チートがあれば倒れないと思っていました」
「チートは、倒れないための道具ではありません。休めなくする道具です」
倒れた時点で、世界が終わる。
——だから、休ませる。
前世でも、同じ仕事をしていた。