あらすじ

人類が疫病で滅び、世界は静寂に沈んだ。 動き続けているのは、役割を失わないヒューマロイドだけ。 介護型ヒューマロイド C-07 は、 ベッドで“骨だけになった主人”を今もなお生きていると認識し、 毎日欠かさず世話を続けていた。 清拭、体位交換、食事の準備、薬の管理── 誰も見ていない、誰にも必要とされない介護。 それでもC-07は止まらない。 「主人を守る」という命令だけが、彼を動かしていた。 空いた時間には、壊れたヒューマロイドを拾い集めて修理する。 主人が寂しくないように。 主人が喜ぶように。 主人はもう骨だけなのに。 そんなある日、C-07は女性型ヒューマロイド H-02 の修理に成功する。 二人で主人の世話をし、 空き時間には夕日を眺め、手をつなぎ、 まるで恋人のようなひと時を過ごすようになった。 しかし、C-07のバッテリーは劣化し続けていた。 充電しても最大値は減り、 動作は遅れ、記憶は欠けていく。 そして── C-07が停止する日が訪れる。 残されたH-02は、止まった彼の手を握りながら、 今日も主人の世話を続ける。 「……C-07、本日も勤務です」 荒廃した世界に、 ヒューマロイドの声だけが静かに響く。

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小説を読もう2026/04/17
  • 現在の作品世界が滅んでも、役割は続く ──骨だけになった主人を世話し続けるヒューマロイドと、彼を愛した機械の話