あらすじ
「愛している。君なしでは生きられない、俺の可愛い小鳥……」
「(……えっ、なんか今のデレ顔、ちょっと無理かも)」
没落寸前の男爵令嬢リアナは、「北の死神」と恐れられる冷酷無比な辺境伯・クライヴの元へ嫁ぐことになった。
初めは氷のように冷たかった彼。しかし、リアナがめげずに献身的なアタックを続けた結果、ついに彼の心は溶け、見事両想いに!
感動のハッピーエンド——を迎えたはずが、リアナの心は急激に冷え切ってしまった。
そう、まさかの【蛙化現象】の発動である。
あんなに冷徹でカッコよかった旦那様が、今ではただの激甘デレデレ男に。
花束や自作の愛のポエムのプレゼント、息詰まるような過保護なエスコート……クライヴが必死にアピールすればするほど、リアナは引いてしまう。
一方のクライヴは「俺の愛情表現が足りないのか!?」と盛大に勘違いし、さらに溺愛を加速させていく地獄の悪循環に陥ってしまう!
すれ違いと苦悩の果てに、リアナの「冷酷に罵ってくれるあなたが好き」という謎の需要に気づいたクライヴは、愛する妻を繋ぎ止めるため、表向きは『氷の辺境伯』を偽装するという奇妙な夫婦生活をスタートさせることになり……!?
これは、蛙化現象を起こした妻と、彼女のために“必死に冷酷なフリをする”不器用で激甘な夫が織りなす、前代未聞のすれ違いラブコメディ!
(※なお、リアナを見下す元婚約者や嫌味な貴族たちは、旦那様が裏で容赦なく社会的に抹殺します)