あらすじ
吸血鬼は血を飲む――そんな“当たり前”が通用しない世界がある。
目の前の吸血鬼は、平然とこう言った。
「血? 別に要らない。トマトとエビチリでいい」
意味が分からない。だが現実だ。
異端傭兵・霧崎レンは、緊急討伐の任務で出会った“死ねない吸血鬼”と、なぜか共闘する羽目になる。
彼女は《久遠の呪い》により、死ねず、消えず、終われない存在。
しかも血を拒絶し、代わりに赤い食べ物で生き延びるという、設定崩壊レベルのイレギュラー。
一方レンは、数式で世界の矛盾を切り裂く異端者。
二分法、ゼノンのパラドックス――“成立しているはずの現象”を強制的にYESかNOに確定させる《異常否定》で、吸血鬼の再生すら止める。
ただし、触れなければ意味がないという致命的な欠点つき。
噛み合わない二人。
だが、どちらも“普通に生きられない”。
血を飲まない吸血鬼と、正解を選び直す傭兵。
呉越同舟のバディが、理不尽だらけの世界で“とりあえず今日を生き残る”ために戦う、数式×異能バトルファンタジー。