あらすじ
通り魔に刺されて死んだ元ヤン・カゲレナが転生したのは、人間ではなく“影”だった。
宿主に依存し、光に焼かれれば消える不安定な存在。最初に取り憑いたのは奴隷商人という最悪の相手だったが、命からがら逃げ出した先で、毒によって余命わずかとなった令嬢セレナと出会う。
セレナの影は弱りきり、彼女自身もまた死の淵にあった。
その影を引き継いだ瞬間、セレナの呼吸はわずかに整う。
だが屋敷には彼女を蝕む毒、異形の影を宿すメイド、そして後に二人の運命を大きく揺るがす“光”と“闇”の存在が待ち受けていた。
死に損ないの令嬢と、居場所を失った影。
これは、少女の命を拾った影の精霊が、やがて大精霊へと至るまでの物語。