あらすじ
2030年6月1日、世界中の電子機器が謎の画像にジャックされる「水無月現象」が発生。それは、ひとりの老人が日本神話の神、須佐之男命(スサノオ)の座を簒奪(さんだつ)した合図だった。
簒奪、とは神の座を奪うこと。人間である老人がスサノオを簒奪したということだ。
高校二年生「榊律(さかきりつ)」の幼馴染である大学一年生「佐内美衣子(さないみいこ)」は、黄泉国から逃れてきた「豊玉姫命(トヨタマ)」と契約し、半人半神の存在、つまり『神』となった。
一方、コンビニでバイト中であった高校生、律は色々とあって三貴神の一柱「月読命(ツクヨミ)」の座を継承することになってしまい『神』となった。
そして、スサノオが旧来の神イザナミを消滅させたことで、神々の秩序は崩壊。
美衣子は主を失ったトヨタマの怒りを一緒に背負いスサノオ打倒を誓うが……
⚫ 物語の重要キーワード解説
【水無月現象】: 2028年6月1日に発生した、世界中の電子機器がジャックされた現象。スサノオの簒奪に伴う「臨時ニュース」とされる。
【太陽滅殺現象】: 最高神が「忙しすぎて」本来の仕事(太陽を昇らせること)に影響が出た結果、世界が暗闇に包まれた現象。
【簒奪(さんだつ】: 本来は地位を奪うことだが、本作では神の座を人間や他の神が乗っ取ることを指す。イザナミのように「徹底的に消される」ケースもある。
【葦原国(アシハラノクニ)】: 地上世界、つまり人間界のこと。
【黄泉国(ヨミノクニ)】:地下世界、死者が集う場所。
【高天原(タカマガハラ)】: 天上世界。神々の住まう場所。