あらすじ
オカルトオタクの大学生・佐藤零は、夜の帰り道で謎のサラリーマンが落とした古びた「境界の鍵」を拾ってしまう。
その鍵は、現実と同じ場所に存在する「茜色に染まったもう一つの現代」と、何も見えない完全な暗黒に包まれた「反対側」の世界を繋ぐ、決して開けてはならない禁断の扉だった。
最初に現れたのは、マスクの下に耳まで無残に裂けた口を持つ怪異。
零は長年追い求めてきた都市伝説の知識を総動員して対峙するが、次々と姿を現す怪異たちは、ただの噂話ではなかった。
彼女たちは、なぜそんな異形の姿に変わってしまったのか——
一人ひとりの悲惨で忌まわしい起源を暴くたび、現実世界の霊感を持つ少女・寺宮澪が、得体の知れない悪意に拉致された事実が浮かび上がる。
零は鍵を握りしめ、真っ暗で音すら飲み込む禁断領域へ、一歩を踏み入れる。
日常が、静かに、確実に、崩れていく。
都市伝説の真実を暴く、オカルト×ホラー×異次元謎解き。