あらすじ
帝国三大公爵家の一つ、アルトヴァイス公爵家に生まれた公爵令嬢レオノーラは、五歳の時に高熱で前世を思い出した。
前世の自分は、乙女ゲーム好きの平凡な社会人。
そしてこの世界は、昔遊んだ乙女ゲームの舞台であり、自分は皇太子の婚約者となった末、卒業パーティーで断罪・投獄される悪役令嬢――らしい。
しかし、細かいシナリオはほとんど覚えていない。
覚えているのは、自分がろくでもない目に遭うということだけ。
ならば答えは一つ。
「断罪されても困らないくらい強くなればよろしいのでは?」
そうしてレオノーラは、婚約話も社交もそっちのけで剣と魔法の修行を開始。
無属性の身体強化魔法しか使えないにもかかわらず、ひたすら鍛え続けた結果、巨大な大剣を背負う剣聖級の公爵令嬢へと成長してしまう。
しかも愛剣は、元は訓練用の無骨な大剣だったものを再鍛造に再鍛造を重ねた末の怪物剣。
素材となる竜骨を得るために竜まで倒し、ドワーフたちの悪ノリで魔鋼や竜骨、果てはオリハルコンまでぶち込まれた、とんでもない一振りである。
本人はあくまで破滅回避のために備えているだけ。
なのに周囲は、気高い、強い、恐ろしい、頼もしすぎると勝手に勘違いしていく。
これは、乙女ゲームのシナリオを完全に無視して突っ走る、
悪役にすらなっていない最強公爵令嬢の物語。