あらすじ
小学生の頃、姉妹都市の関係だったかでオーストラリア人の大男から英語を教わる機会があった。臨時教師。初めて生で見る外国人でしたが、あまりのでかさと髭面と腕毛がとにかく怖かった。冗談ではなく本気で踏み潰されると思っていた。謝っても通じないのでこのひとを怒らせたら終わりと怯えていた。大男先生は優しかった。授業中みんなが多少騒がしくしても微笑みを絶やさなかった。でもおでは初日の恐怖を引きずってびくびくしていた。である日の何回目かの授業。全員で歌を歌うことになった。英語で。ふざけるやつもいたりでちゃんと歌う人は少なかった。すると大男先生が叫んだ。「ラウダーッ!」教室の時間が止まった。しばし無音の後、女子の誰かが泣き出した。つられて泣くひと、驚いたまま固まるひと、中にはなぜかちょけるひともいて、教室内はパニックになったが、おでだけは冷静だった。やっぱりだ…。全員今から死ぬんだ…。そう思って目を閉じていた。死ななかった。でも次の日学校は休んだ。