あらすじ
川から流れてきたのは、直径1メートルを超える異様な「肉塊」だった。優しき老婆を食らい、その精気を吸って誕生した怪物・桃太郎。彼は村の平和など眼中にない。あるのは鬼ヶ島の財宝に対する、底なしの強欲のみ。
桃太郎は「きびだんご」という名の毒と罠を使い、犬・猿・雉を暴力的に支配下に置くと、鬼との戦いを避けて財宝を盗み出すという卑劣な手段で富を手にする。しかし、凱旋した彼を待っていたのは、村の繁栄ではなく、自らの欲望が招いた「最悪の罠」だった。
奪う者が奪われる側へと転落する、因果応報のダーク・サスペンス。