あらすじ
閉鎖された施設。首を絞める金属。謎の「運営」によって仕組まれた死のゲーム。
天才的なハッカーである俺は、圧倒的な能力を武器に「神の座」へと昇り詰めた。他人を駒として操り、救いを求める少女・怜奈の記憶を書き換え、自分に依存する「理想の人形」へと作り替える――。
だが、その全能感は一瞬にして崩れ去る。
現れたのは、かつての師であり、運営の亡霊。
電子の権能を奪われ、すべてを失った「失敗作」の俺が最後に選んだのは、スマートなハッキングではない。
火薬の臭いと、一丁の古ぼけた拳銃だった。
神の設計図を焼き捨て、崩落する箱庭の中で、男と人形は「地獄の愛」を謳う。
――自由なんていらない。俺には、君という檻(ジェイル)があればいい。
※本作は「二人だけの檻」で完結する、執着と共依存のサイバーパンクです。