あらすじ

俺の名はロルバート・フォジャー。 金も地位もない、しがない伯爵家の跡取りだ。 そんな俺の平穏な学園生活は、ある「断罪劇」で崩れ去った。 王太子が、公爵令嬢クラリス・セパレールドとの婚約を破棄し、 派手なピンク髪の令嬢を抱き寄せて叫んだのだ。 ──「真実の愛を見つけた」と。 だが俺にはわかる。あれが“偽り”であると。 生まれつき俺には「真実の愛を見抜くスキル」がある。 本物の愛なら光り輝くハートが見えるが、 あの二人のハートは、どす黒く濁っていた。 無実の罪を着せられ、心を疲弊させたクラリスのハートは 青くしぼみ、今にも消えそうだった。 せめて少しでも癒やしたい──そう思い、 私市で偶然再会した彼女に、屋台のクレープを差し出した。 甘い香りに顔をほころばせるクラリス。 その小さな笑みに、かつての輝きが戻り始めた。 だが、翌朝。 「お前、何かしたのか!?」 父の叫びで目を覚ます。 なんと、セパレールド公爵家から俺への縁談が届いたというのだ。 相手は、あのクラリス。 理由もわからぬまま、俺は婚約を受け入れた。 貧乏貴族の俺にできるのは、 彼女を「偽りの愛」から守ることだけだと思ったからだ。 だが婚約発表の日、あの王太子とピンク女が再び現れる。 「貧乏伯爵にすがるとは落ちぶれたな!」 嘲笑する二人に、クラリスは涼しい顔で返した。 「義務の婚約より、真心の愛のほうが素敵ですもの」 その瞬間、彼女のハートは真紅に輝き── 俺の胸にも、眩い光がともった。 かくして、真実の愛を見抜く男と、 偽りの愛を見限った令嬢の奇妙な婚約生活が始まる。

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小説を読もう2026/04/16
  • 現在の作品【真実の愛】をと仰ってますが、どす黒いハートにしか見えません!