あらすじ
転生者しか就けない「護国卿」アイティウス・アクイラ・ネロには、前世に忘れられない後悔があった。
心から愛した相手が惨殺されるのをただ見ていることしかできなかったこと——。
皇帝暗殺事件で幼い皇女アスラウグを救い出した時、アイトは彼女こそが前世の恋人だと気づく。
見上げるほど大きな護国卿と、華奢な銀狐の姫。
特殊な地位と年齢差に苦しむアイトは、自らの恋心に蓋をして、アスラが普通の娘として幸せになることを望む。
しかし成長したアスラは、闇色の髪と瞳を持つ巨漢の護国卿を一途に想い続けていた。
「アイト様には、私など相手にされない」と思い込み、彼女は自立を目指す。
庇護されるのではなく、一人前の魔道士として隣に並びたい——。
互いの想いに全く気づかぬまま、深く惹かれ合う二人。
歳の差と体格差の壁を越え、前世の恋を今度こそ叶えられるのか。
時を超えて惹かれ合うふたりの恋が、帝国を舞台に紡がれていく。