あらすじ
ある事情から、妻のSNSのアカウントをどうしても確認する必要があった主人公。
妻はあるアカウントの人物に何度もDMを送っていたが、DM相手のタイムラインを見ると、3ヶ月前に亡くなっていた相手だった。
妻もそのことは知っていたようで、返事がないことは承知の上で、日々の不安や悩みなどを独り言のように送り続けていた。
30代という若さで、治る希望の無い病に苦しみ、安楽死を切望していた妻。運命だと笑い、平然と死を受け入れていたように見えた妻。彼女の孤独や一人で抱えていた恐怖を知り、夫として無力感を抱いていた最中、返事があるはずのない相手から、DMの返信が届いた。
その中には、一本の動画のリンクと共に、安楽死の処置を行う「先生」と呼ばれる人物の情報が含まれていた。
これ以上妻が苦しまないように、安楽死の処置を行う医師を探す主人公。
だが妻もまた葛藤していた。まだ、自ら命を断つことに悩み、生へしがみつきたい思いも捨てきれずにいたのだ。
すれ違う思いの中、主人公が選んだ選択により、引き返せない道へと進んでいく。