あらすじ

「あの日、俺は自分を殺した。お前なんて、涙を流す権利すら無い――」 かつて唯一の親友を見殺しにした罪悪感に苛まれ、死んだように生きる青年、律。 無意識にパソコンを開き、「教育虐待」「中学受験 闇」「救えなかった」……慣れ果てた絶望のキーワードを打ち込むだけの空虚な夜。その検索結果の果てで、彼はある匿名ブログと出会う。 そこに綴られていたのは、「花と言葉のなぞなぞ」だった。 ブログ主が放つ、ヒリつくような孤独と、かすかな救いのサイン。 律は、自分と同じ闇を抱えた相手を救うことで、過去の罪を雪ごうとする。 導かれるように向かった岡山・倉敷。だが、そこで彼を待っていたのは、美しくも残酷な「正解」だった。 燃え盛る屋敷、届かなかった向日葵。そして親友の兄から明かされる、あまりに優しく悲しい裏切り。 救済はエゴか、それとも祈りか。 なぞなぞの果てに、律は「一生消えない呪い」という名の宝箱を抱えて歩き出す。 これは、自分を閉じ込めた檻の中で、それでも「真実」という光を食らって生きる男の、痛切な心理ミステリー。

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カクヨム
カクヨム2026/04/16
  • 現在の作品向日葵の檻ー死にたい俺が君を探し当てるまでー