あらすじ

現代日本。 人間の恐怖、悪意、執着、後悔。 それらが一定以上に濃縮された時、この世界には異常存在――禍霊《かれい》が発生する。 禍霊は、人を襲い、街を歪め、時に都市機能すら破壊する災害である。 それに対抗するため、人類は魔力を術式へ変換する技術――魔導を発展させた。 政府公認の魔導官候補生育成機関、国立御影魔導学園。 そこは三年制の全寮制学園であり、将来の魔導官、結界術師、災害対策員、魔導具技師を育てる場所だった。 主人公、灰原律《はいばら・りつ》は、その御影魔導学園に入学した一年生。 しかし、彼には目立った才能がない。 魔力値は低い。 身体能力も平凡。 術式適性も突出したものはない。 入学初日の測定では、周囲の優秀な新入生たちと比べ、自分が明らかに下位であることを突きつけられる。 だが、実技試験の最中、律の視界に突然、赤い線が走る。 敵の射線。 攻撃の予兆。 遮蔽物の耐久値。 味方の死角。 危険度。 弱点表示。 照準補正。 それは、まるでFPSゲームのHUDのように、戦場情報を表示する異常な視界だった。 だが、この世界にそんな魔導は存在しない。

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カクヨム
カクヨム2026/04/16
  • 現在の作品戦術視界の劣等生