あらすじ
かつてプレイしていたゲーム世界に転生した男・リクは、始まりの町でアイテム屋を営んでいた。
だがその日常は、どこかおかしい。
本来なら町を旅立ち、世界の謎を解き明かすはずの“主人公”リリアが、なぜかこの町から一向に動かないのだ。パン屋があるから。服屋があるから。──そんな理由で。
さらに彼女は、なぜかやたらとリクに絡んでくる。
「ここにいるのは、リクがいるから」
冗談のようで、冗談に聞こえない言葉に振り回されながらも、リクは気づいていない。
自分が扱っているアイテムも、倒しているモンスターも、そしてこの世界の常識そのものも、すでにどこかズレていることに。
これは、ズレた常識のまま世界に触れていく転生アイテム屋と、動かない主人公、そして仲間キャラが織りなす、勘違いファンタジー