あらすじ
小学五年生のすずは、毎週日曜、祖父と決まった道を散歩していた。拾った小石をひとつ、手帳の内ポケットに。気になった音をひとつ、真ん中のページに。そして空の色を、三文字で。手帳の最後のページだけは、祖父だけが書ける場所だった。「踏切をひとりで渡れるようになったら、読みなさい」——そう言った祖父は、秋の終わりの静かな夜に、息を引き取った。翌週の日曜、すずはひとりで散歩ルートを辿り、踏切の手前のベンチで、最後のページに指をかける。そこに挟まれていたのは、見覚えのある小さな字と、もう一行だった。
※本作品は、本文を含めAIを利用しています