あらすじ
公爵令嬢エウフェミア・エヴァルディは、七歳にして第三王子アルベルトの婚約者となった。
――その瞬間、前世の記憶と、自分が将来“悪役公爵令嬢”として婚約破棄・断罪される未来を思い出してしまう。
絶望のあまり、その場で気絶。
目覚めたエウフェミアは決意した。
破滅を回避するため、何としてでも婚約を解消しよう。
最悪の場合は教会に入り、シスターとして静かに生きていこう、と。
ところが、婚約者に嫌われようとして控えめに振る舞えば「慎み深い」と評価され、
断罪後の逃げ道を確保するため教会に通えば「敬虔で慈悲深い」と称賛され、
前世由来の人の良さで手を差し伸べれば差し伸べるほど、周囲は勝手に好感を深めていく。
しかも、同い年の有能な第三王子だけは、そんな彼女の“本心”にうすうす気づいていて――。
これは、破滅を恐れる元悪役公爵令嬢が、静かに破談を目指していたはずなのに、
なぜか未来の王妃として完璧に囲い込まれていく勘違いラブコメディ。