あらすじ
人気ボーイズラブドラマ『キミを知らない』の主演俳優、裕貴が、撮影直前に姿を消した。
突如その“代役”として現場に送り込まれたのは、彼と瓜二つの双子の弟、時雨。
控えめで内向的な時雨は、兄とは正反対の存在。
それでも周囲を騙しながら「裕貴」として演じる日々が始まる。
そんな中、共演者であり相手役の俳優、神谷結弦だけは――わずかな違和感に気付き始めていた。
「最近のお前、どこかおかしい」
演技として触れ合う距離。
カメラの前で交わされるキス。
それは次第に“役”を越え、時雨の心を侵食していく。
——これは兄の人生。
——愛されているのは、自分じゃない。
そう分かっていながらも、止められない想い。
そしてついに神谷は問いかける。
「お前は、一体誰なんだ?」
嘘で始まった関係の中で、暴かれる“本当の自分”。
選ばれるのは、仮面か、それとも――