あらすじ
名もない三毛猫が縁側に居ついた日から、うちの猫騒動は始まった。
勝手に上がり込み、勝手にこたつに入り、いつの間にか家族になっていたミケ。
ドアも鍵も開けて脱走する、とんでもない才能を持っていたチビ。
慎重で静かで、でも確かに長い時間を一緒に過ごしたりぼん。
そして今、家じゅうを駆け回り、高いところと暖かい場所を愛してやまない黒猫チョコ。
出会いもあれば、別れもある。
笑ってしまうような毎日も、胸が痛くなるような日もある。
それでも猫たちは、気づけば家の中にいて、家族の時間の真ん中にいる。
これは、何匹もの猫たちに振り回され、癒やされ、見送ってきた、ある家族の猫との暮らしの記録。
勝手に住みついた猫も、脱走名人の猫も、忍者みたいに柱を駆け上がる猫も、みんな違って、みんな愛しい。
猫がいた時間と、猫がいる時間。
その全部をつないでいく、少し可笑しくて、少し切なくて、でも温かい物語。