あらすじ

高校2年生の相原宙空の日常は、まるで彩度の低い映画のよう。 薄い性分だと自覚し、周囲の喧騒をどこか遠くに感じながら過ごす彼女の心には、たったひとつ、色鮮やかな記憶の欠片があった。 10年前、寂れた森の古寺。 熱に浮かされる彼女を抱きしめ、「大丈夫」と囁いたあの手の温もり。 顔も名前も思い出せない。けれど、今も宙空の胸をざわつかせる。 そんな彼女を、隣の家から見守り続けてきた幼なじみの誠。 彼さえも持て余すほどの「熱い」感情に、鈍感な宙空はまだ気づかない。 静かだったはずの宙空の日常は、ある日の放課後、不意に動き出す。 眩しい笑顔で彼女を「ヒーロー」と呼ぶ後輩・葵との再会。 そして、記憶の中の「あの日」と同じ、不自然なほどの「大丈夫」が、思いもよらない誰かの口から零れた時――。 止まっていた宙空の時間が、ゆっくりと溶け始める。 それぞれの想いが交差する、波乱の恋予報。 空模様は、晴れのち、嵐の予感。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/04/15
  • 現在の作品ソラ色の初恋予報