あらすじ
主人公のカナコは、親友のリカからの電話にすっかり青ざめていた。
リカは昨日、「びよういん(美容院/病院)」に行ってきたというのだ。
「重くなってきたからバッサリ切った」「台の上で意識が飛んだ」「切ったものを先生がホウキで集めていた」「頭を明るくした」……。
ただ髪を切ってカラーとトリートメントをしただけのリカだったが、カナコはその言葉をすべて医学的な意味で受け取り、「親友がヤミ医者のもとで開頭手術などの恐ろしい大手術を受けた」と盛大に勘違いしてしまう。
居ても立っても居られず、お見舞いの高級メロンと徹夜で折った千羽鶴を抱えて駅へ駆けつけたカナコ。悲痛な面持ちで車椅子の親友を待ち構える彼女の前に現れたのは、金髪ショートボブにイメチェンして上機嫌なリカだった。
絶対安静の重病人(と思い込んでいるカナコ)と、ただ美容院帰りなだけの親友。駅の改札前で、見事なすれ違いがシュールな結末を迎える